ガンツウ 2024年-2025年 冬春号[2024年12月-2025年5月出発]
ガンツウ東回り航路 せとうちで紡がれた伝統を体験する 3日間

せとうちの伝統文化と脈々と受け継がれる技術をご体験いただくこの航路では、ベラビスタマリーナ出港後、瀬戸大橋をくぐり、初日は玉野沖へ向かいます。2日目は岡山県や香川県を中心に、高松盆栽や備前焼、讃岐手まりなど、これまで大切に守り続けられてきた技術に触れ、その後、西の空にゆっくりと沈む夕日を眺めながら詫間湾へ向かい、最後の夜を過ごします。地域の伝統文化に寄り添い、その時期の気温や状態を見極めながら最適な体験にご案内します。
ガンツウ中央航路 村上海賊ゆかりの海路を辿る 3日間

しまなみ海道周辺は芸予諸島と呼ばれ、島々が密集した複雑な地形がこの地域に世界屈指の潮の速さをもたらしました。造船や操船の技術が今よりも乏しかった当時、随一の難所として知られていた芸予諸島周辺を自力で抜けることは大変難しく、人々は日本最大の海賊である「村上海賊」に水先案内人を依頼して航海を続けました。村上海賊は専門的な潮流の知識や高い操船技術を駆使して、船舶の安全保障や、交易と流通の秩序を守る役割を担ったとされています。この航路では、村上海賊にまつわる海域を島と島の間を縫うように航行します。
ガンツウ西回り航路 恍惚の瀬戸を巡り、古を慈しむ 3日間

尾道を起点とし、西のせとうちを満喫するもう一つの船旅は、美しい島々や海岸の景色と、漁村や神社仏閣といった人文的な景観が溶け合ったせとうちの原風景を求めます。瀬戸内海で最も美しいと言われる忽那諸島を通過後、難所が続く芸予諸島を航行。「瀬戸内海」の由来と言われる本州と四国の陸が接近した「狭門(瀬戸)」をいくつも通り抜け、島の信仰や歴史に触れながら、神に斎く(いつく)島と人々の暮らしや、瀬戸を実感できる多島美の中をゆったりと進む贅沢な航路です。
ガンツウ西回り航路 多島美と島の古き良き風景に和む 4日間

母港のベラビスタマリーナがある尾道を起点に、山口県の上関まで広い範囲をゆったりと進む航路です。
島の原風景が残るこのエリアでは、芸予諸島などの島々が織りなすせとうちらしい多島美の風景と、寺社仏閣や近代工業が合わさった独自の景観をお楽しみいただけます。陸での移動が発達する以前、アジア諸国や九州と都を繋ぐ交通を支えた瀬戸内海には、多くの旅人や商人が行き交いました。島に伝わる文化を守り続ける祝島や、交易で栄えた柳井、島の人々の暮らしを垣間見る鹿島などの島々は、せとうちの古き良き風景を今に伝えています。