ガンツウ 2025年 夏秋号[2025年6月-11月出発]
ガンツウ東回り航路 恵豊かな自然と島の文化に触れる 3日間

尾道より東側の雄大な景色を楽しむ3日間の航路です。初日は水島コンビナートの沖合を通り、現代橋梁工事の技術を結集して造られた迫力のある瀬戸大橋をくぐって岡山県玉野沖まで向かいます。代々大切に受け継がれてきた懐かしい島の原風景が残り、季節ごとの島の実りで作る醤油や素麺、オリーブオイルなどの産業が今もなお発展を続ける小豆島をはじめ、往時の人々の営みに思いを馳せながら、100以上の島々から構成された備讃諸島で生まれた奥深い文化や、古くからの海上交通の要衝であった塩飽諸島の多島美を間近でご覧いただけます。
ガンツウ東回り航路 せとうちで紡がれた伝統を体験する 3日間

せとうちの伝統文化と脈々と受け継がれる技術をご体験いただくこの航路では、ベラビスタマリーナ出港後、瀬戸大橋をくぐり、初日は玉野沖へ向かいます。2日目は岡山県や香川県を中心に、高松盆栽や備前焼、讃岐手まりなど、これまで大切に守り続けられてきた技術に触れ、その後、西の空にゆっくりと沈む夕日を眺めながら詫間湾へ向かい、最後の夜を過ごします。地域の伝統文化に寄り添い、その時期の気温や状態を見極めながら最適な体験にご案内します。
ガンツウ東回り航路 趣深い島々の新旧の魅力に浸る 4 日間

母港である尾道から小豆島周辺まで、東のせとうちを満喫する4日間の船旅です。
瀬戸内海が物流における中心的な交通路として重要な役割を担っていた時代、その海路を伝って様々な産物が運ばれ、多くの産業が勃興しました。初日に尾道水道を抜けたあとは、銘石が産出される北木島沖で錨泊。翌日は車道と線路の併用橋として知られる瀬戸大橋をくぐり、気候を活かした数々の特産品で有名な小豆島や備前地域の沖合をゆったりと進み、島の歴史や伝統産業をご覧いただきながら、海の道を巡ります。
ガンツウ中央航路 村上海賊ゆかりの海路を辿る 3日間

しまなみ海道周辺は芸予諸島と呼ばれ、島々が密集した複雑な地形がこの地域に世界屈指の潮の速さをもたらしました。造船や操船の技術が今よりも乏しかった当時、随一の難所として知られていた芸予諸島周辺を自力で抜けることは大変難しく、人々は日本最大の海賊である「村上海賊」に水先案内人を依頼して航海を続けました。村上海賊は専門的な潮流の知識や高い操船技術を駆使して、船舶の安全保障や、交易と流通の秩序を守る役割を担ったとされています。
この航路では、村上海賊にまつわる海域を島と島の間を縫うように航行します。
ガンツウ中央航路 海をたゆたい、せとうちの絶景を訪ねる 3日間

尾道を中心に西は愛媛県の大三島、東は香川県の塩飽諸島まで大きく周遊するこの航路は、初日に船上から複雑に入り組んだ芸予諸島の多島美を眺め、翌日、雄大に広がる燧灘を抜けて香川県沖までゆったりと進みます。
船外体験では、凪いだ海面が鏡のように空を映し出す父母ヶ浜や、香川県の荘内半島にある標高352メートルの紫雲出山、小さな島の日常に溶け込む産業遺産など、その土地が生み出した印象的で大胆なせとうちの絶景へご案内します。
日々移ろい、時季や気候で変化を続ける景色を、船上からとは異なる目線でお楽しみください。
ガンツウ西回り航路 恍惚の瀬戸を巡り、古を慈しむ 3日間

尾道を起点とし、西のせとうちを満喫するもう一つの船旅は、美しい島々や海岸の景色と、漁村や神社仏閣といった人文的な景観が溶け合ったせとうちの原風景を求めます。
瀬戸内海で最も美しいと言われる忽那諸島を通過後、難所が続く芸予諸島を航行。「瀬戸内海」の由来と言われる本州と四国の陸が接近した「狭門(瀬戸)」をいくつも通り抜け、島の信仰や歴史に触れながら、神に斎く(いつく)島と人々の暮らしや、瀬戸を実感できる多島美の中をゆったりと進む贅沢な航路です。
ガンツウ西回り航路 多島美と島の古き良き風景に和む 4日間

母港のベラビスタマリーナがある尾道を起点に、山口県の上関まで広い範囲をゆったりと進む航路です。
島の原風景が残るこのエリアでは、芸予諸島などの島々が織りなすせとうちらしい多島美の風景と、寺社仏閣や近代工業が合わさった独自の景観をお楽しみいただけます。
陸での移動が発達する以前、アジア諸国や九州と都を繋ぐ交通を支えた瀬戸内海には、多くの旅人や商人が行き交いました。島に伝わる文化を守り続ける祝島や、交易で栄えた柳井、島の人々の暮らしを垣間見る鹿島などの島々は、せとうちの古き良き風景を今に伝えています。