客船で選ぶ

クルーズ客船は、大きさ、施設、船内装飾などそれぞれの客船によって独特の個性があります。大きさにより乗客定員が異なり、それに伴って乗員の数も違ってきます。乗客一人あたりの広さであったり、乗客一人あたりの乗員の割合であったり、比較する指標もいろいろあります。

船によって乗客へのサービスにも特徴が現れています。
一般的に、新しくて大きな船はカジュアルな雰囲気で、船上にアイススケート・リンクやウォータースライダーのようなエンターテイメント性を重視した設備を持っています。
一方で、小さめで乗船客が少ない船は高級船であることが多く、痒いところに手が届くサービスと落ち着いた雰囲気が期待できます。本物のベルーガ・キャビアをアコヤ貝のスプーンで食べ放題に食べることができたり、船内エンターテイメントもミュージカルでなくアカデミックな内容であったりします。

ある程度のランク以上のキャビンであれば、大型船のアッパークラスのキャビンと小型船のキャビンの料金はあまり変わりません。料金差だけで見るよりも、賑やかなクルーズが良ければ大型船、落ち着いたクルーズなら小型船がお勧めです。

また、日本籍船である、飛鳥IIにっぽん丸は、日本人クルーズ客の習慣や好みに合わせた施設とサービスが特徴です。船内の公用語が日本語で基本的に日本発着であることはもちろん、和食、展望風呂、ノーチップ制など外国籍船にはない「和のサービス」が魅力です。
初めての外国旅行、初めてのクルーズ、1人参加などでは、安心して楽しめる日本船もまたお勧めです。

現在、客船は大きくわけて下記4タイプの分類されています。

カジュアル・クラス

1日あたり10,000円~15,000円前後の格安クルーズ。日数は3~7日間が一般的です。乗客定員は2,000人を超す、7万総トン以上の船が多くなっています。カリブ海クルーズなどで多く見られます。

主な客船

ロイヤル・カリビアン・インターナショナル、カーニバル・クルーズラインなど

プレミアム・クラス

1日あたり、20,000円~25,000円を超すクルーズ料金で、日数は7日~2週間前後。紅葉シーズンのニューイングランドや、地中海、北欧、世界一周など。

主な客船

プリンセス・クルーズや、ホーランド・アメリカ、コスタ・クルーズ、MSCクルーズなど

ラグジュアリー・クラス

ワールド・クルーズなどクルーズ日数は2週間~3ヶ月以上に及び、料金は1日あたり、40,000円前後の高級クルーズで、超5万総トン級の船も少なくありません。
クルーズエリアはほぼ全世界に及びます。

主な客船

キュナード・ライン、クリスタル・クルーズ、シルバーシー・クルーズなど

ブティック・クラス

小型の豪華船によるクルーズで、料金は1日あたり、60,000円以上にのぼります。1万総トン前後の規模の船が多く、クルーズ海域は世界全域。乗客定員は概ね500人以下です。

主な客船

シルバーシー・クルーズ、ラディソン・セブンシーズ・クルーズ、シーボーン・クルーズラインなど