南極大陸（Antarctica)は、地球の最も南にある南極点を含む大陸で、南氷洋に囲まれた南極圏に位置します。約98%が氷で覆われ、その厚さは平均1.6kmにも及びます。

人を寄せ付けぬ極地の大自然はそれだけでもドラマチックな要素に溢れ南極をテーマにした書籍や映画も数多く存在しますが、多くは南極越冬隊や冒険家達に焦点を当てているもので、厳しい自然環境の中での過酷なサバイバルドラマです。「南極＝命の危険を伴う地域」というイメージが定着し、「一度は南極に行ってみたいが、かなりの難所」と思われている方が多いことでしょう。 でも実際は少し違います。

南極にも夏があります。2月は、南極の「夏」にあたり、最高気温は2、3℃ほど。これは冬の北海道とあまり変わらない気温です。この時期には、客船が南米チリ最南端のホーン岬と南極大陸との間のドレーク海峡を越えて南極半島に入り、エクスペディションチームといわれる科学者達が、上陸可能な島を探します。

上陸にはゾディアックというゴムボートを使います。毎日1、2回上陸のチャンスがあり、ザトウクジラや数種類のペンギン、ヒョウアザラシなど南極ならではの動物達との出会いが期待できるのです。

実際に南極に訪れると、幽霊のように浮かぶ氷山の数々、その大きさに圧倒され、極地における自然の偉大さに息をのみます。吐く息が白くならないのは、南極の空気がきれいだから。そんな無菌状態の地球の姿をご覧になれるのは、この地だけではないでしょうか。その鮮烈な南極体験は『風邪は引かないが、極地病（＝またすぐに極地に行きたくなる病気）にはかかる』と言われるほどです。

南極には、ペンギン、シロナガスクジラ、シャチ、ダイオウホウズキイカ、オットセイ、アザラシなどが棲息しており、また、亜南極域を含めると、ペンギンは皇帝ペンギン、アデリーペンギン、王様ペンギン（キングペンギン）、アゴヒゲペンギンなど8種類が棲息しています。

デセプション島はサウス・シェトランド諸島の南西部に位置する島。火山活動によって形成されたリング型の面白い形をしています。
火山の影響で地熱が高く南極には珍しく地表がむきだしになっています。また南極で唯一温泉の湧く島であり水温の高いビーチでは泳ぐことができます。

デセプション島オフィシャルサイト　Official Deception Island website