ボン・ベートーヴェン音楽祭(ドイツ)
“楽聖”ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン。 このコラムを読んでいただいている皆さんに、いまさらここに書くようなことはないでしょう。 しかし彼が生まれ、ウィーンへと旅立つ22歳まで、その音楽の素養を育んだドイツの街、ボン ── このボンで、彼を顕彰する音楽祭が毎年初秋に催されていることをご存知の方は、あまり多くないのではないでしょうか。
この音楽祭の歴史は意外に古く、第1回は彼が亡くなって18年後の1845年に、あのリストやベルリオーズが幹事となって開かれています。後世の多くの文化人や哲学者に影響を及ぼしている彼の音楽は、その後も脈々と引き継がれて、今年の9月に、また開かれます。
普通の観光ツアーでは、なかなか滞在しない街、ボン。華やかさには欠けるのかも知れませんが、ベートーヴェンが22年を過ごした街には、楽聖が多感な時期を過ごした足跡がそこかしこに残り、観光地ずれしていないドイツの典型的な町としても、街歩きにはおもしろいところです。
そして、この時期、この音楽祭に呼応するかのように、ほかのドイツの“音楽”都市でも、オーケストラの演奏会が充実します。例えば、ライプツィヒでは、ゲヴァントハウス管弦楽団によるオープニングコンサート、ベルリンでは、ベルリン・フィルの定期演奏会など、オーケストラ好きの方には、なかなか充実した週間になることは間違いありません。
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