シュバルツェンベルク シューベルティアーデ音楽祭(オーストリア)
音楽祭=オペラというように、思ってらっしゃる方はいらっしゃいませんか? 歌曲(リート)に親しむ音楽祭を、歌曲の王シューベルトにちなんで“シューベルティアーデ”と呼びます。大規模なものこそありませんが、世界各地、実は日本でもいろいろと催されています。その中で、音楽の質の良さと充実度から、世界の愛好家の方に認められているのがオーストリア・チロルの小さな村シュバルツェンベルクの“シューベルティアーデ”です。
“シューベルティアーデ”は近辺の大きな町で様々開かれる夏の大きな音楽祭の前後、毎年6月~7月と8月~9月にそれぞれ10日間程度催され、期間中は、連日1日に1回から3回、音楽会が開かれ、“歌曲の王”シューベルトの作品を中心に、独唱やアンサンブルだけが取り上げられます。
オーストリアの西の外れ、スイス、ドイツ、そしてリヒテンシュタインとの国境に接するシュバルツェンベルクは、東京からの直行便もあるスイス・チューリッヒ空港から車で約3時間程のところに位置します。夏のハイキング、冬のウィンタースポーツでも有名な一帯ですが、本来は牧畜を生業とするのどかな村が、チロルの山々のすそ野にぽつん、ぽつんと点在するところです。
そんなところですから、オペラで使われるような豪華絢爛な舞台や、ダイナミックな演出こそありませんが、定員300名程度の木造主体のコンサートホールは周りのオーストリア・チロルの景色にとけこみ、やわらかい音を生み出す歌曲(リート)向けの、それは素敵なホールで、舞台と観客席の近さは、音楽を共感する空間としては最高です。
ここで、世界の歌曲(リート)の名手の名だたる歌手や演奏家の皆さんが、聴かせてくれるのです。 街が小さいのため、ホテルは近郊のこれまた小さい街のどこかに泊まって、期間中運行される音楽会場と近くの街を結ぶバスに乗って通わなければなりませんが、一週間ほど滞在して連日日替わりの音楽会で歌曲(リート)に親しめば、日々のしがらみから離れて癒されることは間違いありません。
今の音楽界で、その実力を世界に認められている一流の歌手が、ピアノ一台の伴奏で、諄々と紡ぎだしていくリート(歌曲)の美しい旋律や、弦楽アンサンブルの数々は、きっとあなたの心に染みて、珠玉のひとときとなることでしょう。
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